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職種別の有効求人倍率

最新の数字と13か月の推移

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KEY POINTS — この記事の要点

  • 職種別の有効求人倍率は、ハローワークの有効求人数を有効求職者数で割った値を、職業の分類ごとに出したものです。

  • 令和8年9月分(パートを含む・原数値)で最も高い分類は建設躯体工事従事者の8.41倍、最も低い分類は一般事務従事者の0.30倍。職業計は1.08倍だった(厚生労働省「一般職業紹介状況」)。

  • 報道発表の見出しの1.19倍は季節調整値で、職業別の表の職業計(1.08倍、原数値)とは別の数字。どちらもハローワークの求人と求職者だけを数えている。

職種別の有効求人倍率とは?

ANSWER

職種別の有効求人倍率は、ハローワークの有効求人数を有効求職者数で割った値を、職業の分類ごとに出したものです。1倍を超えると、求職者1人に対して求人が1件より多い状態を指します。

出どころは、厚生労働省が毎月公表する「一般職業紹介状況」です。職業別の値は、報道発表の本文ではなく、添付の参考統計表(PDF)に載っています。表6がパートタイムを含む常用、表7-2がパートタイムを除く常用の数字です。

DEFINITION — 計算のしかた

有効求人倍率 = 月間有効求人数 ÷ 月間有効求職者数

原典の表では「有効求人」「有効求職」の列を割ると、「有効求人倍率」の列の値になります。

職業の区分は、平成21年12月改定の日本標準職業分類によります。表には大分類と、その下の中分類が並びます。さらに細かい小分類の値は、この表にはありません。

この記事では、令和8年9月分までの13か月を1つの表にまとめました。採用の担当者が自社の職種に当てはめて読めるよう、PINSCOUTの7つの職種との対応も付けています。費用の面から採用を考えるときは、採用単価の平均と内訳とあわせて読むと全体が見えます。

最新月の職種別の倍率

ANSWER

令和8年9月分(パートを含む・原数値)で最も高いのは建設躯体工事従事者の8.41倍です。最も低いのは一般事務従事者の0.30倍で、職業計は1.08倍でした。

職業別の有効求人倍率のランキング(倍)
分類(順位)階層パートを含むパートを除く前年同月差
1位 建設躯体工事従事者中分類8.419.09+0.56
2位 土木作業従事者中分類6.817.62+0.40
3位 建築・土木・測量技術者中分類5.776.90+0.14
4位 建設・採掘従事者大分類5.135.76+0.04
5位 建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)中分類4.425.06-0.01
6位 介護サービス職業従事者中分類3.943.54+0.04
7位 自動車運転従事者中分類2.562.76-0.02
8位 営業職業従事者中分類2.052.19-0.06
9位 保健師,助産師,看護師中分類2.042.35+0.04
10位 情報処理・通信技術者中分類1.331.48-0.08
11位 管理的職業従事者大分類0.860.98-0.09
12位 会計事務従事者中分類0.550.52-0.07
13位 事務従事者大分類0.370.38-0.04
14位 一般事務従事者中分類0.300.29-0.02
職業計計1.081.18-0.02
職業別の有効求人倍率のランキング(倍)(2026年9月)。全国・常用・原数値(季節調整なし)。順位はパートを含む値の高い順。前年同月差はパートを含む値の差(ポイント)。出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)について」(2026年10月30日公表)

表の14分類は、原典の表から選んだものです。職種と対応づけた分類、その上の大分類、建設の現場の中分類を載せました。原典の表には、ほかの職業の行も並んでいます。

建設の現場の仕事は、大分類の「建設・採掘従事者」と、その下の中分類のうち3つを並べています。中分類どうしでも倍率には幅があり、大分類の値だけでは見えない差があります。

求人と求職者の数

倍率だけでは、求人の規模は分かりません。元の数も並べます。

職業別の月間有効求人数・月間有効求職者数
分類有効求人数(件)有効求職者数(人)倍率(倍)
職業計2,039,7931,892,5711.08
管理的職業従事者5,0705,9180.86
建築・土木・測量技術者59,74010,3605.77
情報処理・通信技術者51,57538,7661.33
保健師,助産師,看護師99,88048,8552.04
一般事務従事者120,943405,0840.30
会計事務従事者17,54831,8450.55
営業職業従事者71,52834,9082.05
介護サービス職業従事者205,01452,0933.94
自動車運転従事者98,82138,6112.56
建設躯体工事従事者19,1582,2798.41
職業別の月間有効求人数・月間有効求職者数(2026年9月)。全国・常用(パートタイムを含む)・原数値。参考統計表6の「有効求人」「有効求職」の列。出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)について」(2026年10月30日公表)

介護サービス職業従事者は、求人が205,014件と、表の分類で最も多くなっています。反対に一般事務従事者は、求職者405,084人に対し、求人は120,943件です。

倍率が近い分類どうしでも、求人の件数は桁が違うことがあります。比べるときは、倍率と件数を両方見ます。

7つの職種との対応

ANSWER

PINSCOUTの7つの職種は、統計の10の分類に対応づけました。施工管理・看護と介護・経理と管理部門は、2つの分類にまたがります。

PINSCOUTの職種と、統計の職業分類の対応
職種統計の分類パートを含むパートを除く
エンジニア情報処理・通信技術者1.331.48
施工管理建築・土木・測量技術者5.776.90
建設・採掘従事者5.135.76
営業営業職業従事者2.052.19
看護・介護保健師,助産師,看護師2.042.35
介護サービス職業従事者3.943.54
ドライバー・物流自動車運転従事者2.562.76
経理・管理部門会計事務従事者0.550.52
一般事務従事者0.300.29
管理職・ハイクラス管理的職業従事者0.860.98
職種と統計の分類の対応(2026年9月、倍)。全国・常用・原数値。対応はこの記事の当てはめで、原典が示したものではありません。出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)について」(2026年10月30日公表)

当てはめの考え方

施工管理は、現場を管理する技術者として「建築・土木・測量技術者」に当てました。現場で手を動かす職人の採用も見られるよう、大分類の「建設・採掘従事者」も並べています。

看護・介護は、「保健師,助産師,看護師」と「介護サービス職業従事者」の2つです。准看護師がどちらに数えられるかは、表の分類名からは確かめられていません。

経理・管理部門は、経理を「会計事務従事者」、総務や人事などを「一般事務従事者」に当てました。管理職・ハイクラスは「管理的職業従事者」だけで、ハイクラスという区分は統計にありません。

エンジニアは「情報処理・通信技術者」です。製造業の機械や電気の技術者は別の分類になり、この記事の表には含めていません。

職種ごとの採用の進め方は、各職種のページにまとめています。たとえば施工管理の採用や看護・介護の採用のページから、候補者が気にする点と文面の例を読めます。

13か月の推移

ANSWER

職業計の原数値は、この13か月では2025年12月の1.17倍が最高、2026年5月の0.99倍が最低でした。多くの分類が、同じ時期に上がり下がりしています。

表の15分類のうち11分類は、2025年12月に13か月で最も高い値を付けました。最も低い値を付けた月は、11分類が2026年5月です。原数値には季節の動きが残るため、多くの分類で同じ形の波が出ます。

職種に対応づけた分類の有効求人倍率の推移(パートを含む、倍)
分類2025/92025/102025/112025/122026/12026/22026/32026/42026/52026/62026/72026/82026/9
職業計1.101.101.121.171.141.131.101.020.991.011.051.061.08
情報処理・通信技術者1.411.401.431.491.461.431.391.321.301.331.341.331.33
建築・土木・測量技術者5.635.766.016.366.005.935.654.984.854.965.465.715.77
建設・採掘従事者5.095.185.315.384.974.964.814.694.664.804.995.105.13
営業職業従事者2.112.092.142.212.162.192.142.021.992.012.052.052.05
保健師,助産師,看護師2.002.042.142.312.242.212.121.871.831.861.942.002.04
介護サービス職業従事者3.903.933.964.103.913.783.633.513.613.703.823.893.94
自動車運転従事者2.582.592.662.732.662.622.512.402.372.422.532.542.56
会計事務従事者0.620.620.610.620.620.610.600.570.550.560.560.550.55
一般事務従事者0.320.320.330.350.380.400.370.310.290.280.290.290.30
管理的職業従事者0.950.950.930.960.930.960.950.790.780.770.830.810.86
職種に対応づけた分類の有効求人倍率の推移(パートを含む、倍)(2025年9月〜2026年9月)。全国・常用(パートタイムを含む)・原数値。各月の参考統計表6。出典: 厚生労働省「職業安定業務統計」(一般職業紹介状況の各月の結果の一覧)

フルタイムの採用を考えるなら、パートを除く数字も見ておきます。同じ分類でも、パートの求人が多い職業ほど、2つの表で値が離れます。

職種に対応づけた分類の有効求人倍率の推移(パートを除く、倍)
分類2025/92025/102025/112025/122026/12026/22026/32026/42026/52026/62026/72026/82026/9
職業計1.181.191.211.261.231.211.171.121.111.131.161.171.18
情報処理・通信技術者1.561.551.591.651.621.591.541.471.461.491.501.481.48
建築・土木・測量技術者6.686.827.127.507.107.056.726.146.056.246.656.866.90
建設・採掘従事者5.665.765.946.005.565.565.415.345.325.495.655.745.76
営業職業従事者2.242.212.272.352.302.342.282.182.142.172.202.202.19
保健師,助産師,看護師2.252.292.412.592.492.442.332.132.112.172.242.292.35
介護サービス職業従事者3.433.463.483.643.543.463.313.223.343.423.473.503.54
自動車運転従事者2.752.752.842.912.862.822.722.662.662.722.772.752.76
会計事務従事者0.570.570.560.570.570.560.550.530.510.520.520.510.52
一般事務従事者0.310.310.310.330.340.340.320.290.280.280.280.290.29
管理的職業従事者1.071.081.051.081.041.071.070.910.900.890.950.930.98
職種に対応づけた分類の有効求人倍率の推移(パートを除く、倍)(2025年9月〜2026年9月)。全国・常用(パートタイムを除く)・原数値。各月の参考統計表7-2。出典: 厚生労働省「職業安定業務統計」(一般職業紹介状況の各月の結果の一覧)

推移の表は、横に送ると古い月から新しい月へ並びます。ある月が前の月より下がっていても、季節の波で説明できることがあります。景気や採用の需要の変化を見るなら、次の節のとおり前年の同じ月と比べるのが確かです。

前年同月と比べる

ANSWER

2025年9月と比べて上がった分類は6、下がった分類は8、変わらなかった分類は0です。差が最も大きいのは建設躯体工事従事者の+0.56ポイントでした。

原数値の月どうしを比べるときは、同じ月の1年前と並べると季節の動きを打ち消せます。原典にも、前年同月との差を載せた表(表7-1・表8-1)が付いています。下の表の差は、2つの月の値の引き算で、原典の表7-1の値と一致することを確かめました。

有効求人倍率の前年同月との比較(パートを含む)
分類2025年9月(倍)2026年9月(倍)差(ポイント)
建設躯体工事従事者7.858.41+0.56
土木作業従事者6.416.81+0.40
建築・土木・測量技術者5.635.77+0.14
建設・採掘従事者5.095.13+0.04
建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)4.434.42-0.01
介護サービス職業従事者3.903.94+0.04
自動車運転従事者2.582.56-0.02
営業職業従事者2.112.05-0.06
保健師,助産師,看護師2.002.04+0.04
情報処理・通信技術者1.411.33-0.08
管理的職業従事者0.950.86-0.09
会計事務従事者0.620.55-0.07
事務従事者0.410.37-0.04
一般事務従事者0.320.30-0.02
有効求人倍率の前年同月との比較(パートを含む)(2025年9月・2026年9月)。全国・常用(パートタイムを含む)・原数値。差は高い順の並びのまま。出典: 厚生労働省「職業安定業務統計」(一般職業紹介状況の各月の結果の一覧)

差が0.1ポイントに満たない分類は、1年でほとんど動いていないと読めます。倍率の水準そのものが高い分類は、小さな差でも求人と求職者の開きは大きいままです。

数字を読むときの注意

ANSWER

この数字はハローワークを通した求人と求職者だけを数えたもので、季節調整をしていない原数値です。ニュースで報じられる全体の倍率とは、数え方が違います。

ハローワークの求人だけを数えている

数えているのは、ハローワーク(公共職業安定所)に出された求人と、登録した求職者です。民間の求人媒体、転職サイト、人材紹介に出された求人や登録者は含みません。

報道発表の注によると、令和3年9月以降の数値には、オンライン上で求職登録した求職者なども含まれています。それより前の年と比べるときは、この変化も頭に置きます。

見出しの倍率とは別の数字

報道発表の見出しにある令和8年9月の有効求人倍率1.19倍は、季節調整値です。職業別の表の職業計(1.08倍)は原数値なので、同じ月でも値が違います。

職業別の季節調整値は、この資料には載っていません。職種どうしを比べるときは、原数値どうしで並べます。

パートを含むか、除くか

表6はパートタイムを含み、表7-2は除いています。たとえば介護サービス職業従事者は、含む値が3.94倍、除く値が3.54倍です。建築・土木・測量技術者は逆に、除く値(6.90倍)の方が高くなります。

報道発表の注では、パートを除く常用の求職者には、派遣や契約社員を希望する人も含まれるとされています。パートを除く値も、正社員だけの倍率ではありません。

分類の版と、確かめられていないこと

区分は平成21年12月改定の日本標準職業分類です。分類が改定されて系列が切れたときは、この記事では別の系列として扱います。

新規学卒者が表6に含まれるかは、表の題に書かれておらず、確かめられていません。報道発表資料の第1表の題には、「新規学卒者を除きパートタイムを含む」とあります。

採りにくさの目安で、費用の目安ではない

倍率は、求人と求職者の数の比です。1人を採るのにかかる費用までは分かりません。費用は採用単価の計算ツールで、自社の外部費用と工数から出すのが確かです。

採用の計画への生かし方

ANSWER

倍率は、募集の方法を選ぶ材料になります。倍率の高い分類では、応募を待つ方法に加えて、企業から候補者に声をかける方法も並べて検討します。

読み方の一例を3つの手順で示します。数字で採用の結果を約束するものではありません。

  1. 自社の職種を分類に当てる: 上の対応表で、募集する職種がどの分類に近いかを決めます。2つにまたがるなら、両方の値を見ます。
  2. 見る表を決める: フルタイムの募集ならパートを除く値、パートも含めた募集なら含む値を使います。変化は前年同月と比べます。
  3. 募集の方法を選ぶ: 倍率が高いほど、ハローワークで同じ求職者を多くの求人が取り合う形です。媒体で候補者を探して声をかけるダイレクトリクルーティングを候補に入れます。

倍率が高い分類の場合

建築・土木・測量技術者は5.77倍で、求職者1人に求人が5件を超える水準です。施工管理の採用が難しい理由と打ち手は、施工管理の採用が難しい理由と、採用の方法で詳しく扱っています。声のかけ方は施工管理のスカウト例文が参考になります。

営業職業従事者(2.05倍)や情報処理・通信技術者(1.33倍)も、職業計を上回る分類です。文面の型は営業のスカウト例文とエンジニアのスカウト例文にまとめました。

倍率が低い分類の場合

一般事務従事者は0.30倍で、求人1件に求職者が約3.3人いる計算です。倍率の上では応募を集めやすい分類です。選ぶ基準を先に決めておくことが大切になります。

費用の手段と合わせて考える

声をかける方法には、自社で送る、スカウト代行に任せる、人材紹介を使う、の選択肢があります。人材紹介の手数料の決まり方は人材紹介の手数料の相場と仕組み、代行の費用の形はスカウト代行の費用相場で比べられます。

送ったあとは、返信の数で手応えを測ります。測り方はスカウトの返信率の目安と上げ方で解説しました。職種ごとの文例の一覧はスカウトメールの例文集から引けます。

毎月の更新

ANSWER

厚生労働省は、各月の数字を翌月の末から翌々月の初めに公表します。この記事は公表された参考統計表を確かめてから、13か月の表を1か月ずつ進めます。

いま載せているのは令和8年9月分で、公表日は2026年10月30日です。表の値は、各月の参考統計表(PDF)の表6と表7-2から写しました。有効求人を有効求職で割った値と一致することも確かめています。

職種ページの統計の節も、同じ値を使っています。記事と職種ページで数字が食い違わないよう、両方を同じ日に更新します。

PINSCOUTの場合

出典

SOURCES — この記事の出典

職業別の値は、各月の参考統計表の表6(常用・パートタイムを含む)と表7-2(常用・パートタイムを除く)の原数値です。職業の区分は平成21年12月改定の日本標準職業分類によります。

FAQ

よくある質問

職種別の有効求人倍率は、どこで見られますか?
厚生労働省が毎月公表する「一般職業紹介状況」の参考統計表(PDF)にあります。表6がパートタイムを含む常用、表7-2がパートタイムを除く常用の、職業別の原数値です。
ニュースの有効求人倍率と、職業別の表の職業計が違うのはなぜですか?
ニュースの見出しの値は季節調整値で、職業別の表は季節調整をしていない原数値だからです。令和8年9月分では、見出しが1.19倍、職業別の表の職業計が1.08倍でした。
パートを含む倍率と除く倍率は、どちらを見ればよいですか?
フルタイムの募集なら、パートを除く表7-2の値が目安になります。ただし、パートを除く常用の求職者には、派遣や契約社員を希望する人も含まれます(報道発表の注)。
有効求人倍率が高い職種ほど、採用は難しいのですか?
ハローワークの中では、求職者1人あたりの求人が多く、取り合いになりやすい状態です。民間の求人媒体や人材紹介の数は含まないため、採りにくさの目安の1つとして使います。
職種別の有効求人倍率は、いつ更新されますか?
厚生労働省は、各月の数字を翌月の末から翌々月の初めに公表します。このページは公表された参考統計表を確かめてから、表を1か月ずつ更新します。