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AIスカウトのサービスを比べる

ツール型・代行型・自動化の違い

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KEY POINTS — この記事の要点

  • AIスカウトのサービスは、送信を最後に決めるのが企業か代行会社か仕組みかで、ツール型・代行型・自動化型の3つに分けられる。

  • 料金は課金の単位で6つほどの型に分かれる。月額、媒体ごとの月額、1通、承認した推薦、エントリー、面談か採用の成果報酬である。

  • 「パーソナライズ」などの言葉では、文面が1人ずつ違うかは分からない。経歴の違う2人宛ての見本の差分で確かめる。

この記事で比べるもの

ANSWER

この記事は、AIスカウトの個々のサービスを「誰が送信を決めるか」で分けて比べます。各社の公開の説明と料金を原文どおりに載せ、出典と確認日を付けました。

「AIスカウト サービス」で調べると、各社のプレスリリースの転載が多く出てきます。転載は1社ずつの発表なので、横に並べた比較になりません。比較サイトの記事には、企業が使うツールと運用ごと任せる代行を、同じ表に並べたものもあります(kigyolog「AIスカウトとは?失敗しない比較・選び方とおすすめサービスを徹底解説」(2026年8月4日更新))。

AIスカウトという言葉の定義と、AIが1人ずつの文面を書く仕組みはAIスカウトとはにまとめました。スカウト代行全体を料金体系と成果の数え方で並べた表は、スカウト代行を料金体系別に比べるにあります。この記事はその2本と重ねず、AIを使うサービスだけを対象にします。

比べる軸は3つです。1つ目は、運用と送信の判断を誰が持つか。2つ目は、料金を何の単位で数えるか。3つ目は、文面を候補者1人ずつに書くかどうかです。外部に任せる形の全体像はスカウト代行とはが入口になります。

送信を決める人で3つに分ける

ANSWER

AIスカウトのサービスは、ツール型・代行型・自動化型の3つに分けられます。分かれ目は「この候補者に送る」と最後に決めるのが、企業か、代行会社か、仕組みかです。

区分送信を決める人企業の手が要る場面止まりやすいところ
ツール型企業の担当者候補者の承認、文面の確認、送信の指示を毎回担当者が忙しい週に、承認が溜まって送信が止まる
代行型代行会社始める前の条件決め、見本の確認、返信への対応条件の共有が浅いと、ずれた人に送られる
自動化型設定した条件にもとづく仕組み最初の条件と文面の設定、送った後の点検設定の誤りが、気づくまで全員に届く

「スカウトの自動化」は、もともと同じ文面を条件に合う人へ一斉に送る仕組みを指していました。今はAIが候補者ごとに文面を作り、そのまま自動で送るサービスも自動化をうたいます。同じ「自動化」でも、文面が全員同じか1人ずつ違うかで中身は別物です。

区分の境目はあいまいです。ツールでも初期の設定を事業者が代わりに行うものがあります。代行でも、送る前に企業の承認を挟むものがあります。この記事では、公開の説明で「送信を決める人」が読み取れるものだけを区分に置きました。

公開の説明で並べた6つのサービス

ANSWER

2026年11月3日に公開の説明を開き直し、送信を決める人が読み取れた6つのサービスを並べました。同じ「AIスカウト」でも、企業の承認が要るものと要らないものがあります。

サービス区分公開の説明(原文)確かめ方
Scout Baseツール型AIが候補者を推薦し、文面を生成。導入企業は「Slack上で候補者を確認」し、社内で協議して送付を指示すると紹介。「AIによる完全自動化ではなく、AIと人間が協業する体制」公式株式会社KAEN「株式会社kickflow、忙しい人事のためのAIスカウトサービス「Scout Base」を導入し、採用の“真の内製化”を実現」(2026年2月18日、ASCII.jp 掲載のプレスリリース)
AIスカウトかんりくん自動化型新卒採用向け。AIが文面を作り、設定した条件で自動で送る。「送信前には担当者が内容を確認できるリードタイム(約20時間)も設けられており」掲載サイトの記載ASPIC「AIスカウトかんりくん」サービス紹介ページ
RecUp自動化型(伴走つき)「候補者ごとに最適なスカウトメールを自動で作成・送信する採用支援サービス」。「導入時の初期設定や配信設定はスタッフが代行」公式株式会社Delight「AIスカウトサービス RecUp」サービスサイト
RoboRobo スカウト代行代行型「AIで候補者探索を効率化し、ヒトの判断を組み合わせながら」。候補者は「採用経験豊富なヒトが全件確認」。文面は「AIで文面作成を支援し、ヒトが内容を整える」公式OPEN, Inc.「RoboRobo スカウト代行」料金プラン
AIスカウトくん代行型「弊社サービスはスカウト代行サービスのため、ログインや登録を頂くツールではありません」。文面は「媒体ごとに最適化された文面パターン」で、プロンプトは「カスタマイズ可能」公式TechSuite「AIスカウトくん」よくあるご質問(サービス利用費用)
PINSCOUT代行型御社の設定を持つ御社専属のAIが、候補者1人ずつの経歴を読んで書く。送信は御社の名義・御社の媒体アカウントで当社が行う当社開始までの流れ

確認日はすべて2026年11月3日。区分は各社の説明の言葉から当編集部が読み取ったもので、各社が名乗る区分ではありません。AIスカウトかんりくんは、事業者の公式ページではなく紹介サイトの記載です。

FIG.01工程ごとに誰が担うかを、公開の説明から読み取れる範囲で並べた図(2026年11月3日に確認)。点線の枠は、説明に記載が無い工程。

図で見ると、違いは「送信を決める」の列に集まります。Scout Base は企業が送付を指示する形で、ツール型の典型です。AIスカウトかんりくんと RecUp は、条件を決めた後は仕組みが送ります。RoboRobo と AIスカウトくんは、代行会社が3つの工程を持ちます。

AIの使い方にも差があります。RoboRobo は候補者の選定と文面の両方に人の確認を入れると書いています。AIスカウトくんは、媒体ごとの文面パターンとプロンプトの調整を挙げています。RecUp は「候補者一人ひとりのプロフィールに合わせて」文面を作ると説明しました。

表に載せていない会社にも、AIを使うスカウトのサービスはあります。リクルタAI やマッハスカウトは、比較サイトの記事で料金が「要問合せ」とされていました(kigyolog「AIスカウトとは?失敗しない比較・選び方とおすすめサービスを徹底解説」(2026年8月4日更新))。送信を決める人が公開の説明から読み取れなかったので、区分には置いていません。

料金の型は、課金の単位で見る

ANSWER

AIスカウトの料金は、何を1つと数えて課金するかで6つほどの型に分かれます。月額、媒体ごとの月額、1通、承認した推薦、エントリー、面談か採用です。

課金の単位サービス公開されている料金(原文)確かめ方
月額(通数の上限つき)RoboRobo スカウト代行Basic「月額 150,000 円(1通あたり150円)〜」1,000通まで。Light「月額 50,000 円〜」10,000通まで。「原則3ヶ月からのご契約」公式OPEN, Inc.「RoboRobo スカウト代行」料金プラン
月額か通数AIスカウトくん「月額5万円よりご利用いただけるプランのほか、ご利用実績に応じた通数課金プランがございます」公式TechSuite「AIスカウトくん」よくあるご質問(サービス利用費用)
媒体ごとの月額AIスカウトかんりくん「月額30,000円/媒体、初期費用50,000円/媒体(年契約の場合)」掲載サイトの記載ASPIC「AIスカウトかんりくん」サービス紹介ページ
承認した推薦の件数Scout Base「初期費用0円・月額固定費0円、レコメンド承認課金(200件30万円~)」(2026年2月のプレスリリース)公式株式会社KAEN「株式会社kickflow、忙しい人事のためのAIスカウトサービス「Scout Base」を導入し、採用の“真の内製化”を実現」(2026年2月18日、ASCII.jp 掲載のプレスリリース)
1通(文面の作り方で単価が変わる)AZURITE送信代行「AI文章 100円/通」「人力文章 500円/通」。初期費用「10万円」掲載サイトの記載ネオキャリア(みんなの採用部)「スカウト代行30社徹底比較|料金相場・選び方・成功事例まとめ」(2026年10月1日更新)
エントリー、または月額AIスカウト(サービス名)ライト「4,500円/エントリー」。ベーシック「50,000円」、プレミアム「79,800円」(月額定額)掲載サイトの記載kigyolog「AIスカウトとは?失敗しない比較・選び方とおすすめサービスを徹底解説」(2026年8月4日更新)
非公開RecUp「企業様のご要望やご利用の媒体によって料金が異なります」公式株式会社Delight「AIスカウトサービス RecUp」サービスサイト
面談か採用(成果報酬)PINSCOUT面談1件30,000円、または採用1名 理論年収の20%・最低50万円(いずれも税別)。初期費用・月額0円当社料金ページ

確認日はすべて2026年11月3日。金額は原文のまま写しました。税の表記は原文にあるものだけ書いています。掲載サイトの記載は、事業者の最新の料金とは限りません。

課金の単位が違うと、同じ予算でも手に入るものが変わります。月額と媒体ごとの月額は、送った数や返信に関係なく毎月かかります。1通の課金は送った分だけかかり、返信が無くても払います。承認した推薦の課金は、企業が「送る」と認めた候補者の数で決まります。

エントリーの課金は、候補者の反応が起きた分だけ払う形です。ただし、何をエントリーと数えるかは掲載の記事に書かれていませんでした。面談の課金(面談課金)と採用の課金(採用課金)は、成果が出るまで費用がかかりません。成果の数え方の違いは面談課金とは何かで扱っています。

CHECK — 同じサービスでも、出どころで金額が違う

Scout Base の料金は、出どころで3通りに書かれています。2025年11月のプレスリリースは「レコメンド承認課金(200件14万円~)」でした(株式会社KAEN「ナイル株式会社がScout Baseを活用。スカウト採用業務の“日常化”を実現」(2025年11月17日、ASCII.jp 掲載のプレスリリース))。2026年2月のプレスリリースは「200件30万円~」です。比較サイトの記事は「1通700円(200通〜)」としています(kigyolog「AIスカウトとは?失敗しない比較・選び方とおすすめサービスを徹底解説」(2026年8月4日更新))。

AIスカウトくんも、公式は「月額5万円より」で、比較サイトの記事は「月額8万円からの定額制」でした。料金は改定されます。比べるときは、見積もりを取った日付をそろえてください。

AZURITE の単価は、AIの文章と人の文章で5倍の差があります。掲載の記事には両者の違いの説明がありません。ただ、文面の作り方に費用の差があることは、1通の値段から読み取れます。成果が出たときの総額を比べるには、必要なスカウト送信数の逆算ツールで送る数を先に見積もると便利です。

面談1件あたりに直して比べる

ANSWER

課金の単位が違うサービスは、面談1件を得るのにいくら払うかへ直すと並べられます。直すには、自社の求人での返信率と面談に進む率が要ります。

FORMULA — 面談1件あたりの額

  • 月額: 月額 ÷ その月の面談の件数
  • 1通: 1通の単価 ÷(返信率 × 返信から面談に進む率)
  • 承認した推薦: 1件の単価 ÷(返信率 × 返信から面談に進む率)
  • 面談の成果報酬: 面談1件の単価そのもの

1通の課金を例にとると、単価が同じでも返信率が半分なら、面談1件あたりの額は2倍になります。文面の質が料金に効いてくるのは、この割り算のためです。月額の型では、面談が0件の月にも月額がかかり、1件あたりの額は出せません。

率は他社の平均ではなく、自社の実績か控えめな見込みを入れます。返信率の目安と上げ方はスカウトの返信率に、返信から面談に進む率は面談の設定率にまとめました。採用1人あたりまで広げるなら、採用単価の計算ツールで社内の工数も足せます。

ツール型では、企業の担当者が承認と確認にかける時間も費用に入れます。1人の判断に数十秒でも、週に数百人を見れば数時間です。この時間は料金表のどこにも書かれていません。代行型と比べるときは、担当者の時給と時間を掛けた額を月額に足してから比べます。

1人ずつ書くかを見分ける

ANSWER

1人ずつ書くかどうかは、宣伝の言葉ではなく見本の文面で確かめます。経歴の違う2人宛ての見本を並べ、共通の文を消して残る字数を数えるのが早い方法です。

6つのサービスの説明には、「パーソナライズ」「カスタマイズ」「文面パターン」「最適化」などの言葉が並びます。どれも、候補者ごとにどこまで変わるのかを示していません。名前と社名だけを差し替える文面でも、カスタマイズと呼べてしまいます。

1人ずつ書く意味については、海外の数字が1つあります。LinkedIn の分析では、1通ずつ送ったスカウトの返信率は、一斉に送ったものより約15%高い結果でした(LinkedIn Talent Blog「How to Improve Your InMail Response Rate, According to LinkedIn Data」)。2021年5月〜2022年4月に事業会社の採用担当が送った数千万通の分析で、人材会社は除いています。媒体の運営会社の自社データで、日本の媒体の数字ではありません。

METHOD — 見本の差分で数える

  1. 同じ求人で、経歴の違う候補者2人に宛てた見本を1通ずつもらう
  2. 2通に同じ文があれば、両方から消す
  3. 残った字数を、1通の字数で割る。これが候補者ごとに変わる部分の割合
  4. 残った文に、その人の経歴の具体(担当した仕事・使った道具・年数)があるかを見る

割合が小さく、残った文も名前と社名だけなら、型の文面に差し込みをした形です。割合が大きくても、経歴の具体が無ければ言い回しを変えただけかもしれません。件名と冒頭の3行に、その人宛ての理由が入っているかも見てください。

送る前の文面は、自社でも点検できます。スカウト文の点検ツールは、本文を送信せずにブラウザの中で10の項目を確かめます。ChatGPT などで自社が書く場合のプロンプトと失敗の例は、ChatGPTでスカウト文を書くときのプロンプトにまとめました。

社内の手と求人で選ぶ

ANSWER

区分は、社内で毎週スカウトに使える時間と、求人の条件の複雑さで選びます。時間があればツール型、無ければ代行型、条件が単純で人数が多ければ自動化型が候補です。

社内の状況候補になる区分確かめること
採用の担当者が、承認と確認に毎週時間を割けるツール型承認の画面で1人を何秒で判断できるか。休んだ週の扱い
担当者がいない、または面談と選考で手一杯代行型条件を決める打合せの回数。見本を誰がいつ確認するか
新卒や同じ職種の大量採用で、条件が単純自動化型送る前に止められる時間の枠。送信の上限と停止の方法

求人の条件が複雑なほど、送る相手を選ぶ判断が重くなります。エンジニアの採用では、使う技術や担当した規模で、同じ肩書きの人でも合う求人が変わります。この判断を仕組みに任せきると、ずれた相手への送信が増えがちです。

反対に、経理・管理部門の採用のように経験の年数と業務の範囲で条件を書きやすい職種もあります。この場合は、条件で絞る仕組みと相性がよくなります。どちらでも、送った相手と返信を月ごとに見直す工程は欠かせません。

料金の型の選び方も、社内の手と結びつきます。ツール型の月額は安く見えても、承認と確認にかかる担当者の時間は別に要ります。外部に任せる工程と自社に残す工程の分け方は、ダイレクトリクルーティングの代行で整理しています。

媒体の規約と候補者の情報

ANSWER

AIや自動の送信を媒体で使えるかは、媒体を契約している企業が規約を読んで判断します。サービスの側も、媒体によって使えない場合があると書いています。

AIスカウトくんの説明には、「一部媒体では媒体側のポリシーによりご利用いただけない場合がございます」とあります(TechSuite「AIスカウトくん」よくあるご質問(サービス利用費用))。RecUp も、料金が「ご利用の媒体によって」異なると書きました。どの媒体で使うかは、サービスを選ぶ前に決めておく項目です。

契約の前に、サービスの事業者へ次の4点を聞いておくと比べやすくなります。

  • 対応している媒体と、準備中の媒体はどれか
  • 媒体のアカウントは誰の名義で、誰が操作するか
  • 候補者の経歴を、どのAIの仕組みで扱うか。学習に使われる設定か
  • 媒体の送信の上限に達したとき、どう止まるか

規約の読み方そのものは、媒体ごとに違い、改定もされます。この記事では媒体ごとの可否は扱いません。媒体の料金の公開の範囲は企業向けスカウト媒体の料金で比べています。法令の整理はスカウト代行は違法?職業安定法の基礎にあり、採用の形が合うかの判断は発注する企業が行います。

PINSCOUTの位置

ANSWER

PINSCOUT は代行型のAIスカウトで、御社専属のAIが候補者1人ずつに書きます。料金は面談か採用の成果報酬で、月額や1通の課金はありません。

出典

SOURCES — この記事の出典

FAQ

よくある質問

AIスカウトで、送る相手を自社で承認できるサービスはありますか?
2026年11月3日に確かめた範囲では、Scout Base は導入企業が Slack で候補者を確かめ、送付を指示すると紹介しています。AIスカウトかんりくんは、送る前に担当者が内容を確かめられる約20時間の枠があると紹介サイトに記載があります。
「レコメンド承認課金」や「エントリー課金」とは何ですか?
レコメンド承認課金は、AIが推薦した候補者のうち、企業が送ると認めた件数で払う形です。エントリー課金は、候補者の反応が起きた件数で払う形です。何を1件と数えるかは事業者ごとに違うので、契約の前に文章で確かめてください。
スカウトの自動化と、AIスカウト代行は何が違いますか?
自動化は、決めた条件にもとづいて仕組みが送信まで行う形です。AIスカウト代行は、代行会社が候補者を選び、文面を作り、送信を決めます。自動化には全員に同じ文面を送るものと、AIが1人ずつ文面を作るものがあります。
同じサービスなのに、掲載先によって料金が違うのはなぜですか?
料金の改定の前後の記載が混ざっているためと考えられます。Scout Base はプレスリリースの時期で「200件14万円~」と「200件30万円~」の記載がありました。比べるときは、各社から同じ日付の見積もりを取ってください。